風景を織り込んで
2011年2月25日 11:00
写真を撮ると、その時の風景が保存できます。
光の加減や今にも動き出しそうな、躍動感あふれるもの。
猫が猫じゃらしにじゃれている写真。
夕陽を背景に、電車の走る美しい風景の写真。
最近はカメラの性能なども上がり、とてもきれいな風景を
気ままに保存することができるようになりました。
いいなあと思ったものにシャッターを切ると、
面白い表情が撮れたり、なんの気なしに撮ったものが、
後で見返すと奥深い意味深な風景に見えたり。
ですが、まだカメラもない時代は全て手で描いたり、
物を彫ったりして表現をしていたのでしょう。
どうにかして形で表現したい、色で表現したい、残したい。
その気持ちが、色々な美術品芸術品、技術に残っています。
木目模様もその一つで、今回新たな風景が模様の中に現れました。
川の中に浮かぶ華や葉の、くるくると動く様を想像させる、
とても美しい、日本の風景。
さりげなく見えてくるこの風景の奥ゆかしさに、
金属の技術とは思えない、繊細な思いが込められています。
本来はないはずの、川の水音や春夏秋冬独特の匂いまでも
纏っている、杢目の模様。
是非ご来店された際は、その景色を楽しんで頂ければと思います。
表参道本店 山内
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