Japan Style


木目金矢立(やたて):File69

  2020年12月4日

「矢立」とは江戸時代の筆記具の事です。木目金によってつくられたつぼ型の黒壺は珍しく、筆入れは真鍮地に荒らし鏨で表情をつけたもの。荒らしの表情は装剣金具の技術が使われている点で貴重な資料です。
江戸時代後期には刀装の職人が矢立や煙管など、町人たちの日用品の制作にも携わるようになったことを物語る証です。

杢目金屋では日本の伝統文化・技術を大切 に伝えていきたいと考えています。
店舗へいらした際は、店内を是非じっくりとご覧下さいませ。





木目金矢立(やたて)江戸時代の筆記具の事です。木目金によってつくられたつぼ型の黒壺は珍しく、筆入れは真鍮地に荒らし鏨で表情をつけたもの。
木目金矢立(やたて)江戸時代の筆記具の事です。木目金によってつくられたつぼ型の黒壺は珍しく、筆入れは真鍮地に荒らし鏨で表情をつけたもの。
木目金矢立(やたて)江戸時代の筆記具の事です。木目金によってつくられたつぼ型の黒壺は珍しく、筆入れは真鍮地に荒らし鏨で表情をつけたもの。

緒締(おじめ):File68

  2020年3月27日

1cm程の大きさの中に木目金や格子柄の金属を接ぎ合わせ、バランスよく組み合わされた緒締です。
緒締は印籠などの提げ物と根付のあいだに通し、上下させることで提げ物の蓋を開閉したり、紐をまとめたりする役割を果たすものでした。

杢目金屋では日本の伝統文化・技術を大切 に伝えていきたいと考えています。
店舗へいらした際は、店内を是非じっくりとご覧下さいませ。

獅子の装飾:File67

  2020年2月21日

こちらは銀座本店に飾られている獅子の装飾です。
獅子は「威厳」や「不可侵」などの意味を持ち、古来より神社社頭などに置いて魔よけとされました。

日本や中国の美術品に獅子は度々登場し、その中でも「獅子に牡丹」という取り合わせは屏風などでよく見られる構図です。

杢目金屋では日本の伝統文化・技術を大切 に伝えていきたいと考えています。
店舗へいらした際は、店内を是非じっくりとご覧下さいませ。

「蓑亀(みのがめ)」の建築装飾:File66

  2020年1月22日

こちらは銀座本店に飾られている、「蓑亀(みのがめ)」という亀をモチーフにした神社の装飾部分です。

蓑亀は藻が甲羅に生える程長生きの亀のことを指し、長寿を象徴する縁起のよいシンボルとして古来より良く用いられました。

杢目金屋では日本の伝統文化・技術を大切 に伝えていきたいと考えています。
店舗へいらした際は、店内を是非じっくりとご覧下さいませ。

木目金小槌(もくめがねこづち):File65

  2020年1月16日

本日は今年の干支である「鼠」に因んだ骨董品をご紹介します。

“小槌(打ち出の小槌)”は大黒様の持ち物であるといわれ、富をもたらす象徴のおめでたいモチーフとして、結納品にも用いられています。
取っ手には大黒様の使いと言われる愛らしい金色の「鼠」があしらわれています。

全面に木目金を贅沢に用いることでそこに施された他の装飾を引き立てると同時に、全体に調和をもたらし、装飾性を高める効果を発揮しています。

木目金鐔(もくめがねつば):File64

  2019年12月13日

銀座本店では木目金の鐔を展示しております。

シンプルで典型的、正々堂々としていてこれぞ木目金と主張しているような鐔です。文様は非常に大胆。赤銅と銅を重ねて溶着した金属を鏨(たがね)と呼ばれる道具で彫り下げ、平らに延ばすことを繰り返し木目金の文様を生み出しています。側面は鍛造を施し、打ち返しと鋤残しを併用して上品な耳(縁)を造形しています。

杢目金屋では日本の伝統文化・技術を大切 に伝えていきたいと考えています。
店舗へいらした際は、店内を是非じっくりとご覧下さいませ。

割笄(わりこうがい):File63

  2019年11月15日

こちらは木目金を市松模様に切り嵌めしたツートンカラーの「割笄(わりこうがい)」です。

笄とは江戸時代、武士が乱れた髪を撫でつけて整えるために用いられ、
「三所物(みところもの)」と呼ばれる刀の付属品のひとつとして一緒に持ち歩くことも多かったようです。
身だしなみに気を使う武士にとってはとても重宝する品で、このように彫金を施されたものは大変高価でした。

杢目金屋では日本の伝統文化・技術を大切 に伝えていきたいという想いから、『木目金作品』や『美術骨董品』をご紹介致します。

妻飾り:File62

  2019年10月23日

こちらは銀座本店に飾られている「妻飾り」という日本建築の切妻造、または入母屋造の屋根の妻部分 (側面の三角形の壁面)の飾りです。

「波」と延命長寿のシンボルである「鶴」の取り合わせは代表的な吉祥文様として古来より良く用いられました。

杢目金屋では日本の伝統文化・技術を大切 に伝えていきたいと考えています。
店舗へいらした際は、店内を是非じっくりとご覧下さいませ。

木目金の小柄(こづか):File61

  2019年10月9日

中央に繊細な細工により海中の風景を描いた小柄。

両側に配した木目金の美しい文様が、光に照らされた水面の揺らめきを想起させます。非常に高度な金属工芸技術により制作された素晴らしい作品です。

杢目金屋では日本の伝統文化・技術を大切 に伝えていきたいという想いから、『木目金作品』や『美術骨董品』をご紹介致します。

鐔:File60

  2019年9月30日

木目金で作られた刀の鐔にススキと二匹の可愛らしい兎が丁寧に象嵌されています。兎の一匹が月を見上げていますね。まるで兎が月に住まう自分たちの仲間を探しているかのような、微笑ましい情景が描かれています。

日本では昔から月の模様を「餅をついているうさぎ」に見たてることが多いですが、これは古代中国の「兎が月で杵と臼を使って不老不死の薬を作っている」という言い伝えが起源になっているようです。

この「不老不死の薬」が日本に伝わったとき、「餅つき」に変化しました。日本では満月を「望月(もちづき)」と呼称しますが、これが転じて「餅つき(もちつき)」になったと言う説や、収穫に感謝する十五夜のお月見が結びついて「今年もたくさんのお米が収穫できたことへの感謝」という意味を込めて餅つきになったという説もあります。

杢目金屋では日本の伝統文化・技術を大切 に伝えていきたいという想いから、『木目金作品』や『美術骨董品』をご紹介致します。