ふるきものからまなぶこと
2010年8月 6日 11:00
日差しがとても強く、街並みも蜃気楼のようにゆらゆらと揺れて見える、
そんな暑い日々が続いている今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
表参道本店にはたくさんの植物が伸び伸びと育っていますが、
この暑さの中では朝夕の水やりが欠かせません。
暑かったぶんだけ水をあげると、ひと心地ついたような、
そんな雰囲気が生まれます。
もしかしたら、自然に「打ち水」という日本の風習に似た雰囲気が、
そこにあるのかもしません。
古いものや風習には、どこかひと心地つく、
安らぎの空間ができているように思います。
昨今話題になっているレトロやノスタルジック、アンティークといった
言葉は、聞くたびに懐かしく、穏やかな気持ちが芽生えます。
そこには時を積み重ねて見え隠れする、
先人たちの知恵と気持ちが、
やさしく伝わってくるのでしょう。
杢目金のリングが完成したお客さまのお声。
「リングがなじむ」
「しっくりくる」
「落ち着いている」
杢目金が持っているその雰囲気を、
お客さまが感じ取られているのではないかなあと
水を上げ終わったあとの木々を見ながら、思いました。
表参道本店 山内